アラミスト点鼻の破棄でイライラした件

薬局薬剤師をしていて患者さんに薬を渡しますが、そのあとの薬の廃棄などが気になります
最近ではブランバック運動とかもやってますが、その視点ではありません
ブラウンバック運動では残薬整理とか仕分けとかですが、果たしてそれだけで良いのでしょうか?
ごみの分別を気になり書いてみました

アラミスト点鼻薬の廃棄について、検索してみたところ同じような視点のものがいくつか見つかりました
当然同じ内容を書くつもりはありません

アラミスト分解方法

点鼻液のアラミスト、薬の説明は薬剤師さんに任せます(笑)
シールには「プラ」のマークがありますが、ガラスの瓶の表記もついてます
プラで廃棄するには中にあるガラス瓶の存在が大きく、どう考えても分解できないなら燃えないゴミですよねぇ・・

シールが両面にあるものを剥がしました
他の方はすぐに丸のついているところにドライバーなどを差し込むといわれてますが、手を怪我しそうな右のレバーから分解します

レバーを若干下にずらし、マイナスドライバーを軽くねじ込みます
ドライバーは本体側に倒すと、レバーを外に向けて出てきます
ここまでできればレバーは簡単に外れると思います
ポイントはレバーを軽く下に押し込み、引っ掛かっている爪を

外れるとこんな感じ

ちなみにレバーの左右に突起がついてますが、この突起が押し込まれると、瓶とプラスチックのすき間に入り込み、容器を持ち上げます

参考までに・・・
瓶とプラスチックの間に爪を差し込み、上に持ち上げてみたところ、動いています
これがポンプの役目となり噴霧をします

ここからが本題のプラスチックを外します
爪部分にドライバーを入れてもうまく外れないので、瓶底側にマイナスドライバーを差し込み、テコの原理でカバーを持ち上げます
まだこの時点ではしっかり外れないので、軽くずれた状態をキープします

軽く外れた状態を保ちつつ、マイナスドライバーを抜きます
写真のように若干親指で抑えもとに戻らないように気を付けます
反対側も同じようにマイナスドライバーを差し込み同じように、テコの原理でカバーを持ち上げるとこのようになります
ここまでくれば後は引き抜くだけです

ここまでは、この方法でそれほど難しくなく分けることが出来ます
しかし、瓶にはプラスチックが残っているのでそこまで分別したいと思います

マイナスドライバーでプラスチック部分を持ち上げていきます
切込みがあるところを探し、そこにドライバーを差し込みます
滑りやすく力も入れるので、滑って指を痛めないように気を付けます
私はさらに念のため保護メガネもかけて作業しました

なかなか外れないので、ここでニッパーを使ってプラスチックに切れ目を入れてます
はずれにくいので何度も切れ目を入れました
(だいぶここまでやるのは大変です)

ここまで切れ目を入れれば外れるかと思います
先ほどみたいにマイナスドライバーを使って持ち上げれば外れました
やはり少し力をいれるので指を傷つけやすいので注意

はずれるとこんな感じです
私はここまでとしました
こちらは「燃えないゴミ」として廃棄しました

ナゾネックスは構造が簡単けど、金属は外れない

ナゾネックスは上部を外すだけの簡単構造なので、あまり気になりません
一般に金属部分が少ない場合はプラスチックでの破棄で良いみたい

デバイスの違いでこんなにも違いが

アラミストの分解は難度は高くないですが、ナゾネックスに比べて複雑な構造は果たして必要だった?構造を単純化してプラスチック量を軽減するとかも必要ではないかと思ってしまいます
もう少し書いてしまうと、ナゾネックスはコンパクトで運びが良いし、キャップの中にレバーがあるので誤作動しなくて済むと思うのですがね

添付文書やインタビューフォームにも廃棄について書いてない

破棄の方法について添付文書やインタビューフォームを調べましたが、何一つも表記はありませんでした
せめてホームページ内に書いてあるかと思ったのですが、それもあいまいで「各自治体の分別ルールに従って廃棄してください。」のみ
添付文書やインタビューフォームは改定などが大変なのだろうと思うけど、製造者は「たくさん売れて、患者が使えればよい」だけで良いのでしょうか?

例えば、ラミシール外用液などはアルコール成分が入っており、廃棄する際に火気はNGでしょうけど、そんなことも書いてない、薬のしおりも「薬が残った場合、保管しないで廃棄してください。」はどの薬も同じ
日本ではだいぶ分別を意識するようになっているのに、なんか薬局業界の意識はそこまで高くないのか?と思ってしまいました

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