RMPの資材PDFファイルを冊子のように印刷したい人へ

RMPの指導ってやってますか?
さすがに新規処方があればRMPなら加算を取りたいですよね

最近ではレセコン側でRMPを直接リンクするようになったりと利便性が向上している気がします

RMPの資材はどのようにしていますか?

・毎回、メーカー問い合わせして資材を送ってもらっている?
・RMPのリンクからPDFを印刷している?

上記のどちらかしかないかと思います

頻繁にRMPを算定する薬剤なら資材を取り寄せて渡せば良いと思います
しかし、薬局が狭く大量に資材を用意できないなんて場合は、後者のRMPのリンクから印刷すると思います

今回は、このRMPのリンクから印刷するとき、
「カッコ悪くない」印刷物を渡すことを考えたネタとなります

普通に印刷できるPDFの場合

RMPに該当している薬のパンフレットを印刷したい場合どうされますか?
私はできるだけ「冊子」で渡してます

こちらはフォシーガのRMPのPDFをAcrobatで開いた画面です

このPDFは、1枚がA5で構成されていて、冊子にするのは簡単ですね

印刷画面で、ページサイズ処理を「小冊子」を選べば、
A4サイズの用紙に冊子を作ってくれるように両面印刷してくれて、閉じれば冊子が完成します

ファイルがこのような構成であれば何も問題なく、すべてが解決します・・・が
世の中そんなに甘くありません
冊子を選んで印刷出来ないものが結構あるんです、っていうか

メーカーは印刷を考え形式を整えたPDFを用意しないんだ(怒)

怒りに任せて書くなら、RMPを算定するなら冊子を渡せって書いてあるんだから、
アップロードされたPMDAのサイトには印刷しやすいPDFを掲載しろよって思うのは間違えでしょうか?

ま、メーカーさんからしてみれば、RMPだろうが自分たちは算定しないんだから関係ないか(笑)

冊子を指定しても印刷できないPDF(こっちが本題)

すみません、だいぶ取り乱しました(汗)
先に文句を言ってしまいましたが、こんなPDFだと冊子を指定しても印刷ができません

エンレストのPDFです

最終ページと1ページ目が一緒になったA4サイズのPDFです

こういうPDFがあるとちゃんと冊子の指定が出来ないので、
渡すときに何枚も印刷して渡さないのが嫌なんです

神経質な人だ!って言われても結構ですが、患者さんにはスマートに渡したいし、
紙はなるべく少なく渡したい(無駄遣い防止の意味もふくめて)

ってことで考えてたどり着きました

A4サイズPDFをA5分割編集してしまえ!(それも無料で)

有料アプリやWebサービスのPDF編集サービス、ChatGPTで質問して調べました
でもそんなことしなくても、無料で多少の手順を踏めば・・
以下に流れと手順を書いていきます

簡単な流れと準備

WindowsPCとAdobe Acrobatだけあれば問題なし(Macはできるか知らん)
ファイルをAcrobatで開きPDFで印刷編集を2回行えば、ファイルが完成する

1:AcrobatでPDFを開く

普通にPDFをAcrobatで開きます(Chromeからではありません)

当然このまま冊子として印刷することはできません

2:印刷画面でPrint to PDFを使い、A5サイズに分割

印刷画面を選択し、プリンターを「Microsoft Print to PDF」を選択し、
横の「プロパティ」をクリックします

(左画面)レイアウトとなったら「縦」を選択し、下の詳細設定を選択
(右画面)用紙サイズで「A5」を選択して、「OK」で画面を閉じ、印刷画面に戻ります

次に印刷画面に戻り、「ページサイズ処理」で「ポスター」を選択します
すると右側の印刷イメージがこのようになるかと思います(印刷が3分割?)

次に「倍率」を半角英数で99と入力したらTABキーを押下、
右側の印刷イメージで印刷が2分割になったことを確認したら印刷開始!!
(TABを押下せずEnterでも良いのですが確認の意味を含めてTAB押下とします)

ファイルの保存場所を聞かれるので、デスクトップ等に分かりやすい名前を付けて保存
これでA4で構成されたPDFをA5サイズに分割されたファイルが完成

開いてみるとこのように、A5サイズに分割されます
ただ、このままだと先頭ページが最終ページなので冊子を作れません
そこでもう一手間加えます

3:印刷画面でPrint to PDFを使い、ページを整える

加工が終了したファイルを先ほど同様にAcrobatで開きます
このように最終ページが先頭になっているので、順番を入れ替えます

印刷画面を選択し、プリンターを「Microsoft Print to PDF」を選択し、
「小冊子」を選択したら、「ページ指定」にて以下のように設定します
このPDFでは全ページが16ページなので、「2-16,1」と入力し「印刷」を押下します
2ページから16ページまで順番に印刷し、最後に1ページ目を加え、
PDFを再構成してファイルを作るという意味

後はファイルの保存場所を聞かれるので、デスクトップ等に分かりやすい名前を付けて保存すれば、
最終ページが一番最後に移動したPDFが完成するので、
ファイルを開いたら毎回冊子を選択し印刷すれば簡単に作成が可能となります

ポイントは「ページ指定」で、全体ページ数が分かったら、「2-〇,1」〇は全ページ数と入力すること

完成したPDFを開くと、このように先頭ページが表示されます
これでA5サイズで先頭から印刷ができるPDFが完成です

完成した冊子は特殊なホッチキスで止める

なお、冊子にしたときのホッチキスについては、こちらのコンテンツを参照してください
患者向けパンフレットを製本する
ホッチキスもこれを使えば冊子が簡単にできます

終わりに

加工さえできれば後はフォルダに保管しておけば必要な時に必要な分だけ印刷し、冊子を作れば良いので、
メーカーにパンフレットをもらう手間も省けるし、保管場所にも困りません
せいぜいRMPのPDFがファイルが増える程度なので物理的な邪魔なことはありません

作業はAcrobatでPrint to PDFを2回使用すれば良いだけのことですが、
なかなか思いつかないと思うのでここに書いて残したいと思います(結局備忘録か?)

もし、患者さんにPDFパンフレットをスマートに渡したいって思ったら試してみてください!!

オススメ度・・・★★★★

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